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とうとう完成!! [帆船模型教室]

2019年6月から参加した帆船模型教室の題材である「チャールズヨット」がついに完成した。2月初旬にはセイルも取り付けほぼ完成していたのだが、旗の加工と飾り台の作成をサボっていた。4月に成果発表の場である帆船模型展に出品する予定で、4月上旬までに仕上げるべく構想を練っていたのだが、残念ながら今年度は開催中止になってしまった。

このまましまい込むのも癪なので、無理矢理仕上げた次第だ。まずは旗に一手間加えて風になびくような形状にする。薄めたボンドを塗っていくつかの丸棒に巻き付けて形を作ってみた。ボンドがムラになってしまい今ひとつ。旗に関しては最終的には取り付けないので、結局小さい方は加工もせずそのままにすることに。

飾り台の方は、既に加工してある適当な大きさの板材が手に入ったのでそのまま使い、オイルステインとワトコオイルを塗ってお茶を濁した。展示しないのだから不要だろうと思って銘板は作成せず。

結局、こんな感じに仕上がった。
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アップで見ると細かい点のアラが目立つ。特に甲板上のロープ類に関してはかなり手を抜いたので実物とはほど遠いかもしれない。ここ1〜2か月は完全に気持ちが途切れてしまって手を抜くことしか考えていなかったのが本音だ。展示会中止に関しても、正直ホッとしている。

せっかく製作しても、飾るのに適した場所がない。既に興味を失っているので、飾ってもさほど感慨もない。1年後には引っ越しが予定されている。そんなわけで、模型教室への移動用に作成した箱に入れてしまっておくことにした。箱に入らないので、旗を取り付けなかったのだ。
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製作に関しては多くの塗料や接着剤、そして工具類を買った。製作経験者やプラモ製作を趣味としている受講者にはさほど負担ではないだろうが、手持ちの塗料や工具のない管理人は、一つ一つ買うしかない。電子工作など手がけてきているので、ニッパやラジペン、ピンセット、カッターナイフなど持っているが全然足りない。塗料などすべて一から集める羽目になった。

気がつくと塗料系だけでもこんなに。
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塗装に関する治具類もこんなに。
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更に接着剤も。
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その他の工具類や部材はこんなにも。
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この中には買ったけど使わなかったものかなりある。それらも含めていったいいくら使ったのか。かなり贅沢な趣味だったとも言える。

模型教室受講費は、キットも含めて47,000円だった。キットが定価で30,000円程度(Amazonなら26,500円くらい)で、残りは会場費だ。受講者の頭割りになるので、受講者数によっては増減する。銀座の一等地で開催しているので会場費も高い。敷居を下げたければ、もっと安いところを使うべきだろう。大阪や神戸などではもう少し安めのキットを使ってはいるが、総額で30,000〜35,000円程度だ。

会場費が高いので、各回の講座は時間に余裕がない。2時間でしっかり追い出されてしまい、居残って講師に聞いたり受講者同士の交流もできなかった。区の施設を3時間程度借りれば良いのだろうけど、抽選とか利用目的とか事情があるかもしれない。

そして何よりも各回の講座の進め方に改善余地が多々あった。セミナー業務もお仕事の一つとしている管理人にとって、この内容ではお金を取れるレベルではないと思えた。重要事項の説明不足、理由付けもない、無駄な話も多い。キットの取説やサブテキストがあるのだが、一体どこを説明しているのか路頭に迷う受講生の、なんと多かったことか。そしていつもの通り2時間で時間切れ。帰ってからサブテキストを読み直したり、以前購入した単行本の「帆船模型製作技法」の該当箇所を読んで補足するのが必須だった。疑問点をその場で解決できるようにするのが本来のセミナーのあり方なのだが。

ともあれコスパは悪かったが、模型製作に関する様々なノウハウが得られたことは大きかった。その場では理解できなかったと文句は言ってみたが、やはり現場で実物を見て受講者同士で話をして製作方法を議論するのは役に立った。何より月1回参加することがノルマとして製作の目標になったことは大きい。製作期間は8か月ほどかかったが、この教室がなければまだ外板張りで止まっていたことだろう。得るものが非常に多かった教室ではあった。

さて、この講座に興味を持った方もいるかもしれない。お勧めできるかどうかはなんとも言いがたい。年度によっては50,000円を超えるかもしれないし、4月の展示会出品にも費用がかかる。中止になった今回は12,000円とのことだった。その代わり、プロ級のカメラマンが多数の写真を撮ってくれて、他の出品物も含めた写真集DVDを後日送ってくれるとのことだった。総額6万+塗料・工具・追加材料を含め8万近くなるかもしれない。これをきっかけに帆船模型製作を続けていくのなら初期投資として見合う額かもしれないが、単発でやるには贅沢すぎる。

管理人の場合、今後も続けるかどうかは分からない。少なくも出来の悪い「パイレーツ・オブ・カリビアン」は手放すつもりだ。「セーリング・シップ」の方は作るとしても、たぶん引っ越した後だろうから1年半後か2年後か。その頃まで興味を持ち続けていられるか疑問ではある。


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1月分作成 [帆船模型教室]

1月分はだいぶ前に作成してあったのだが書き込みをサボっていて今日になってしまった。

今月はセイルの取り付け。まずはヤードやガフなどの横木に取り付けるのだが、その前にセイル周辺にロープをつけたりメインセイルに横方向の縫い目をつけたりと実物に近いような加工を追加した。これもそうだがキットの取説には書いていない帆船模型教室ならでの追加内容だ。
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その他のセイルも同様の加工をした後取り付け。さらに各種ロープの取り付けを行って1月分終了。小さな滑車にロープ(実際には糸だが)を通し、船体に取り付けたフックやクリートに縛り付ける。細かい作業の連続で腰を痛めてしまった。前屈みの連続は腰に良くなかったようだ。
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というわけで、帆船としてほぼ出来上がった。残りは以前作った錨2個の取り付けと3本くらいの旗の作成と取り付けだ。これらも取説にはない工夫をすることになっているがさほど時間はかからないだろう。

実はこの他にやるべき大物が残っている。展示用の台座の作成だ。特に指定はないので各自思い思いに作ることになっている。4月の展示会に出品することになっていてプロ級の腕前を持った方が写真を撮ってくれるのだ。現状のキット添付のままの台座ではみすぼらしい。かといって自由に作るのは管理人にとって苦手だ。取説通り忠実に作るのは根気さえあればできるが、オリジナルはそうはいかない。一番苦手とするところかもしれない。さてさてどうしたことか。

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12月分を作成・・リギングに着手 [帆船模型教室]

毎月のノルマを達成するだけでも大変な帆船模型教室だが、12月は年末年始の行事があってほぼ1週間何もできない。今回はさすがに達成できないかと思ったが、なんとか間に合った。

今回から本格的なリギングが始まる。マストを支えセイルをコントールし縄ばしごとしても使うロープは、帆船に欠かせない重要な装備だ。これを模型でも実現するのだが、数種類の太さの糸を使ってこれらを表現する。模型によってはリギングが全工程の半分になるものもあるらしい。挫折する大半はリギングだとも言われている。

覚悟して臨んだが、今回の分ではそれに至る下準備の方が工数は多かった。主な工程は以下の通り。
・マストやヤードの加工および塗装
・上記に細かいパーツを付加
・さらに上記にリギングで使う滑車やロープを付加
・マストを設置し主要なロープを設置
・縄ばしご部分(シュラウドとラットライン)を作成

製作中は以下の通り。

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そして12月分が出来上がった。
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セイルがまだだが、マストと縄ばしご部分(シュラウドとラットライン)があるだけで、だいぶそれらしくなってきた。次回はいよいよセイルの設置だが、これもまた手間のかかる工程らしい。

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11月分を作成 [帆船模型教室]

11月分は非常に細かい作業の連続だった。しかし量は多くなかったのでなんとかノルマを達成できた。

今回は以下を実施した。
・バウスプリットの取り付けとロープ張り
・チャネルの取り付け
・大砲の組み立て
・錨の組み立て

チャネルの取り付けでは、デッドアイの固定に使うキット付属の銅線はコシがなく、0.5mm程度の真鍮線を使うべきとのことだった。デッドアイへの巻き付けが今ひとつで、なにやら不揃いになってしまった。

大砲の組み立て自体は容易だが、より本物らしく砲耳をカバーするキャップを付加したり、大砲をくくりつけておくブリーチングロープを別途追加するようにとのことだった。キットには付属していないのでロープに相当する太めの糸の細工や取り付け用のアイレットの作成は、細かい作業の連続で一苦労だった。大砲の数がたかだか8台だからいいが大型の戦艦は100台もあるのだから途方に暮れそうだ。

ともあれこんな風に出来上がった。
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帆船模型教室では、キットの説明書に記載されていない細かいテクニックを習得できる。それ以外にも実際の帆船の様子を知ることで、より本物に近づけることができ製作の満足感も得られる。進め方に一言あったが今では価値ある講座だと思えるようになってきた。

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10月分を作成 [帆船模型教室]

10月の帆船模型教室が台風の影響で2週間延期になってしまった。せっかくサブテキストを送っていただいたのにサボってしまい、次回までに急ピッチで製作することになった。

今回は装飾品を塗装して接着するのがメインだ。割り箸にワニ口クリップを取り付けたような「塗装棒」を用いて塗装。乾燥は段ボールの断面にぶっ挿す。この段ボールは「塗装ベース」という名称で販売されているが安くはない。100円ショップに猫の爪とぎ用のダンボールが売られており、これを切断して平たい箱に収めた。高さはぴったりだ。フタもできて便利だ。添付のマタタビ粉は無論使っていない。
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その後いろいろ接着して今月分終了。だいぶサマになってきた。
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9月分を作成 [帆船模型教室]

帆船模型教室では毎月の実施分を指定され、これがノルマとなる。次回の教室で恥ずかしい思いをしたくないので、しがみついて製作することになる。

9月分の最大の難関は、喫水線以下の白塗装だ。曲面に水平線を罫書き、マスキングして塗装する。罫書きにはルーペ台を利用した。本来はルーペや軸を止めておくクリップにシャープペンシルをはさみ込み、所定の高さに設定して船体に水平線を罫書いた。割とうまくいった。

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その後マスキングして船体下部を白で塗装。実物に沿うように単なる白ではなくいくつかの色を混ぜている。P1040921.jpg

下地が透けてしまうので何回も重ね塗りする。結局6回重ねた。その後、小物類も着色。P1040916.jpg

これらを接着したのだが写真を撮り忘れた。


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帆船模型教室に参加 [帆船模型教室]

6月から、とある趣味団体が開催している帆船模型教室に参加している。受講者全員同じ帆船模型を10か月にわたって製作する。月1回の教室では、作成途上の模型を持参して修正や今後の製作についての個別アドバイスを受け、その後この先1か月分の作業注意点や各種技法を講義してもらう。

帆船模型そのものは市販のキットであり、割と詳しい組み立て説明書が付属しているが、細かいテクニックまでは記載されていない。教室では補足資料が用意されており、詳しい情報が満載されている。

管理人は7月分の作業がかなり遅れてしまい、8月頑張ったので9月には遅れを取り戻した状態で参加できる見込みだ。その過程をざっと示しておく。

これがキットだ。ウッディジョー社の「チャールズ・ヨット」で、船体は40cm程度でさほど大きくない。初心者向きのキットだ。主要部品はレーザーカットされた合板で、精度はかなり高い模様。
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6月分の主要作業は以下の通り。
キール(背骨に相当)にフレーム(あばら骨に相当)をはめ込み接着する。その後サイドフレームを脇から差し込むことで、キールとフレームの直角性が保たれる。よくできたキットだと感心。
製作着手前に、キールを挟み込んで固定できる船台(作業台)を製作するよう教室で指導されたので、部材を購入して作成した。キットの取説には書いてないノウハウの一つだ。
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7月分の主要作業は以下の通り。

外板(1.5mm厚、3.5mm幅)を水でふやかして、円筒形の曲げ治具(3Dプリンタで作ってみた)に巻き付けて曲げ癖をつける。それを木工用の瞬間接着剤で接着した。
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船首部分は円錐のような曲面になっているので、Z軸方向の曲げも必要になる。これは事前にスチームアイロンで曲げ癖をつけておく。さらに先を削って細くする必要もある。フレーム間はなだらかな曲面になるのが理想だが、うまくいかない。フレーム間にバルサ材などで詰め物(「フィラー」と言うらしい)をして曲面を削り出しておくという手法もあるようだが、サボったツケが出てしまったようだ。
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最後は隙間の形状にあうよう現場あわせで削り出し接着。なかなか手間のかかる工程だった。
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その後は全体をヤスリがけしてきれいな曲面になるようする。仕上がってみると、所々に隙間がある。いわゆる「ざる」になってしまった。最終的には木工用のパテで埋めるしかなさそうだ。

そして8月分の主要作業は以下の通り。
フレームの上に甲板の下張りを接着して、その上から甲板材(1mm厚、3.5mm幅)を貼り付ける。曲げ加工は不要なので外板より楽だ。しかし端をきれいに揃えるのは難しい。
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貼り終わったら、甲板の釘跡加工を行う。千枚通しがないのでコンパスの先で穴をあけ鉛筆で黒くする。
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この後は、ヤスリがけしてワトコオイルで塗装することになっている。8月分としては、この他に装飾系のパーツの色塗りと接着が残っているが、次回の教室にはなんとか間に合うだろう。

とにかく地道な作業の連続で根気が試される。帆船模型製作で必要なものは時間やお金よりも「根気」と言われるがその一端を垣間見た気がする。本当に根気が必要なのはこの先待っているロープワークらしいが。

管理人は技術的なセミナーの開発や講師も業務としている。毎回のアンケートに不満を書かれないようテキストや演習内容には細心の注意を払って作成し、メンテナンスも怠らない。用語の統一や、演習の目的や手順の明確化には特に注意している。

たまに受講者の立場でセミナーに出席することもあるが、荒ばかり目立って文句の一つも言いたくなることも少なくない。ついついあら探しをしてしまうようだ。本教室も例外ではなく、改善の余地が多く気になる。ただし、どんな講座でも改善点はあるものなので、四の五の言わず今製作している帆船模型をしっかり仕上げるべきだろう。単調な作業の連続で性格が悪くなったかもしれない。

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