SSブログ

ロードセルブレーキ買うもカスタマイズで苦難の連続 [GAME]

恒例の11月末の安売りで、Fanatecからいくつかオプションを購入した。そのうちの一つが、CSLロードセルキットだ。しかし色々問題あってカスタマイズすることになったが苦難の連続だった。奮戦内容をまとめておく。

Tanatec DD pro付属のペダルは、非常に柔らかく実車のそれとは感触が大きく異る。一方今回買ったロードセルキットは、名前の通り歪センサーのロードセルにより圧力を検出しているので、より実写に近いという触れ込みだった。

実際に操作してみると、とにかく重い。そのため管理人の脚力で踏める程度だと、ストロークが数mmしか無いような感触だ(実際には1cmくらいはあるのだが)。この程度のストロークだと細かいブレーキングがしづらい。今まで出せていたタイムが全然出せなくなった。

このペダルが重すぎるのは万人が感じることのようで、いろいろな改造がなされている。そこで筆者も試してみた。最初に実施したのは、間に挟まっているエラストマースタックを3Dプリンターで作り直してみた。TPUで作成し、インフィルを少なめにすることで変形しやすくする魂胆だ。
IMG_4092.jpeg
変形はしたが、圧力が発生しづらく、ペダルのストロークに対してリニアな動作をしなかった。PCのコントロールアプリで挙動を調べると、潰れ始めると数値が上がらず逆に戻るような感じだった。

とあるイタリアのメーカーが、このペダル用のカスタマイズパーツを販売している。同じようにTPUを使って3Dプリンターで製造しているようだ。早速形状を真似して作ってみた。
IMG_4093.jpeg

主にインフィルを変えて4通りも作ってみたが、結局しっくり来るものは無かった。ある程度の硬さだとストロークが少なく、柔らかくするとリニアリティが失われる。多分イタリア製もストロークは少ないと思われる。

次に試したのは、多くの方が実施している東京発条の強力ばねだ。サイズだけでなくばね定数(ばねの強さ)も各種ある。結局以下の4通りを試すことになった。
IMG_4072.jpg

硬い順に左から、TM20×40、TL20×25、TL20×40、TY21×30。多くの方が使っているのは、TL20×25だ。直径も長さもちょうどいい。
しかし結局高たわみで柔らかいTY21×30(ばね定数:23.24 Nmm)に落ち着いた。高たわみなのでストロークが稼げてかつ柔らかい。しかし21mmなので若干収まりも悪いし、30mmなのでワッシャー状のプラパーツの個数で間隔を合わせこんだ。最終的にはこのようになった。
IMG_4094.jpeg

さらにアクセルペダルも軽すぎたので、こちらを参考にRCカー用のダンパーを追加してみた。ばねの摩擦音はあるが、それでも重いブレーキペダルとバランスが取れた感じはする。

とにかく苦労させられたロードセルブレーキだが、管理人の足が小さい(公称24.5cm)ことが最大の原因のように思える。足が大きければペダルの上の方を踏めるので、てこの原理で小さい力ですむし、ストロークも多くなる。このペダルは小足には全く向いていない。巨大な足を持つ毛唐に合わせてあるに違いない。

試行錯誤している間に感覚が鈍ってしまい、タイムが全然伸びない。一時は元のブレーキも戻そうとしたこともある。買わなきゃよかったと思ったことも。逆に苦労することで、ステアリング以上にペダルも重要だということを思い知らされた。足の感覚がたよりなので、より繊細な装置が要求されるのだと実感した次第。

nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。