SSブログ

ORBIONスペースマウスを作成 [3Dプリンター]

かねてから存在は知っていたが、実用性と使用頻度が疑問だった「ORBIONスペースマウス」を作成した。作るネタが欲しかったのと、パーツ代を調べたら安くできそうだったから重い腰を上げた次第。

まずは部品調達。必要なのは電子部品だけなのですべてAliExpressに発注した。先のサイトの推奨パーツは価格が高めだったり納期が長めだったので、一通り他のショップも調べて発注した。総額約3,500円で納期は2週間ほど。ケチったせいで後々苦労するはめになった。(後述)
IMG_3767.jpeg

製作に関して以下のサイトのお世話になった。お世話になっておいてなんだが、情報が古かったり不正確な部分も少なからずあった。
https://lunar-creation.com/orbion/
https://monohoshi.blog/orbion/
https://plaza.rakuten.co.jp/k98br/diary/202205070000/

まずは樹脂パーツの印刷から。黒と赤銅色のPrusament PETGを使用。PETGである必要はなかったが、渋い赤銅色を使いたかったのと、黒のPETGが残り少なかったので使い切ろうという魂胆でこれらになった。その他にクッション材などでTPUを使うが、これはPolymaker社のサンプルを利用した。写真を取り忘れたのでお見せできる画像はない。

製作の最初は、インサートナット。ナットを熱して樹脂パーツに押し込む。過去一度だけ経験したことがあったが、位置決めやネジ穴が垂直になるように埋め込むのはテクニックが要る。今回は長めのビスにナットを取り付け、ライターで炙ってラジオペンチでつかんで挿入した。直後に小型の曲尺で垂直を確認しつつ微調整した。前回はハンダゴテでやったので直角が取りにくかった。
今回はケチったが専用のインサートナットを使えば位置決めや垂直は取りやすいだろうと思う。なにより専用なので強度が確実のはずだ。力のかかる方向から差し込んでいるので、普通のナットでは最悪抜ける可能性はある。
IMG_3769.jpeg

その後は、配線&組み立てと行きたかったが、今回購入したロータリーエンコーダーに難があり一苦労することになった。
IMG_3784.jpeg一見普通のロータリエンコーダーだが、本家推奨品とは以下が異なっていた。
・軸が短い、データを見るに7mmほど短い
・軸に付いているべき取り付けネジがない
・基板のネジ穴が小さい

まともなものを買い直すことも考えた。しかし単体だと納期2か月とあるし、Amazonでは価格も高めでそれでも2週間以上掛かりそうだったので、現物でできる方法を考えた。いくつかの樹脂パーツの形状を調整して軸が短くても対応できるようにしてデッチ上げた。

そしてようやく配線&組み立てに着手。
IMG_3772.jpeg
IMG_3773.jpeg
IMG_3774.jpeg

そして完成。さらにソースコードを眺めて、簡単にできる範囲でいくつか好みに合うように修正した。
IMG_3779.jpeg
とあるメタルバンドのロゴを表示。本体の赤と黒もバンドのイメージカラーだ(と勝手に思っている)。

実際にFUSION360で使ってみた。市販の3Dマウスでもそうらしいが、慣れるまで時間がかかるらしい。なのでまだ便利と言えるほどの感想はない。FUSION360以外にPrusaSlicerでのサポートのでき具合を眺めるときに使いたいが、残念ながら現状の機能では所望の動作は無理のようだ。再度ソースコードを眺めてみるか。

ここでは記載しなかったが、作成の過程では細かい現場合わせが多数あった。穴や直径の小さい大きいは茶飯事。いくつかの樹脂パーツの形状修正は必須だった。オリジナルの製作者と全く同じパーツを入手できない限り手間無しで完成させるのは無理だろう。以下がその残骸。インサートナットの練習にも使えたので決して無駄ではなかったと言い聞かせることにする。
IMG_3782.jpeg

nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。