P2PPのパージ関連オプションを試す [3Dプリンター]
P2PP解説書類の後半に「Special Features」としてパージを減らす機能についての説明がある。大別すると以下の3種類あり、それぞれ特徴がある。
●Side Wiping
・ノズルを端に寄せ、色替え時のパージをそのまま垂れ流す
・Bed Side Purge、Stationary Side Wipeの2種類がある
・人手でパージをピンセットでつまんで捨てなければ、きれいな造形にならないと思う
・実用性があるか大いに疑問
・ノズルを端に寄せ、色替え時のパージをそのまま垂れ流す
・Bed Side Purge、Stationary Side Wipeの2種類がある
・人手でパージをピンセットでつまんで捨てなければ、きれいな造形にならないと思う
・実用性があるか大いに疑問
●Big Brain 3Dメカニズム
・専用のアタッチメントを装着してパージを球状にして捨てる
・アタッチメントはBig Brain 3Dから購入できる($19.99〜$39.99、送料無料)
・もともとはMMU2向けのようだがP2PPでPaletteに対応した
・仕掛けは面白そうでパーツを購入してみたいが、MMU2同様に製作や設置での
テクニックが要求されそう
・関連したコマンドが多数用意されている
・専用のアタッチメントを装着してパージを球状にして捨てる
・アタッチメントはBig Brain 3Dから購入できる($19.99〜$39.99、送料無料)
・もともとはMMU2向けのようだがP2PPでPaletteに対応した
・仕掛けは面白そうでパーツを購入してみたいが、MMU2同様に製作や設置での
テクニックが要求されそう
・関連したコマンドが多数用意されている
●Tower Delta
・ワイプタワーは造形面に合わせて高さを増やしていくが、これを削減しようというもの
・色替え時はワイプタワーの高さまで降りていってパージを捨て、再び上昇して造形する
・PrusaSlicerの「プリント設定」「出力オプション」「個々のオブジェクトを完成さる」
と同様の動作になる
・よってホットエンドやX軸のアームが接触しないよう、造形物とワイプタワーを適切に
配置する必要がある
・基本のTower Deltaの方は、何を設定してもPURGETOWERDELTA値が不適切と
エラーになってしまった
・結局、Tower DeltaのFull Purge Reductionで実施してみた
- スカートがあると干渉するとかでエラーになる
- よって冒頭の写真のようにいきなり本番プリントになる
・ワイプタワーは造形面に合わせて高さを増やしていくが、これを削減しようというもの
・色替え時はワイプタワーの高さまで降りていってパージを捨て、再び上昇して造形する
・PrusaSlicerの「プリント設定」「出力オプション」「個々のオブジェクトを完成さる」
と同様の動作になる
・よってホットエンドやX軸のアームが接触しないよう、造形物とワイプタワーを適切に
配置する必要がある
・基本のTower Deltaの方は、何を設定してもPURGETOWERDELTA値が不適切と
エラーになってしまった
・結局、Tower DeltaのFull Purge Reductionで実施してみた
- スカートがあると干渉するとかでエラーになる
- よって冒頭の写真のようにいきなり本番プリントになる
結果は良好で(写真左)、ごくわずかなパージタワーで造形できた。ただし、効果があるのは色変化が少なく高さ方向に同色が続くような場合だけだ。今まで試し印刷してきたモデルの中では、Mosaic社のロゴがこれに相当した。パージタワーの重さが3g(写真右)→2g(写真左)に減らせた。
ようやくPalette3 Proを完全攻略できた。本来はここから実用していくのだが、過去何度も書いたようにすぐにもプリントしたいものがない。現状では無駄が多すぎてその気になれないのだ。多色印刷の見本として3DBenchyなどあるが、このために原色系のフィラメントを開封する気にもならならない。とりあえずBig Brain 3Dメカニズムのパーツを購入して、到着したら再開しよう。そのときは原色系フィラメントをおろしていくつか作ってみたい。
<後日追記>
Big Brain 3Dメカニズムの資料を見られる機会があって、ちょっと覗き見したら「少なくも500回のパージテストをしろ」とあった。パージ量が大幅に減らせるのなら別だが、1ノズルでの色替えは最小限のパージは必要で、500回の試行錯誤に対する費用効果が低すぎる。500回に耐えられる根性もない。
結局Tower Deltaで十分だろう。配置に失敗して造形物を壊すことがあったしても、500回に比べたら僅かなものだ。
Big Brain 3Dメカニズムの資料を見られる機会があって、ちょっと覗き見したら「少なくも500回のパージテストをしろ」とあった。パージ量が大幅に減らせるのなら別だが、1ノズルでの色替えは最小限のパージは必要で、500回の試行錯誤に対する費用効果が低すぎる。500回に耐えられる根性もない。
結局Tower Deltaで十分だろう。配置に失敗して造形物を壊すことがあったしても、500回に比べたら僅かなものだ。
というわけでPalette3の多色印刷チャレンジはひとまず区切りとなった。
2022-05-22 14:34
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