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BuildTakもどきを買う [3Dプリンター]

季節柄3Dプリンタの造形が失敗することが少なからずある。多くは1層目の定着が弱くなり、
・鋭角部分で全く定着しない
・造形中に全部はがれてスバゲッティを製造
・一部はがれかかって底面が浮き、ノズルで押したくり造形品質が落ちる
などを発生しやすくなる。

そこで定着の良いBuildTakの模造品をアリエクに発注して先日納品された。所要2週間とアリエクとしては非常に早かった。購入したのはベースとなるスティールシートとBuildTakもどきのシート2枚だ。
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早速貼り付けて装着し、まずはファーストレイヤー・キャリブレーションを実施。
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調整はできたが、面で造形している部分がはがれない。
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力任せでやると、表面を削ってしまうので先に試しプリント。
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定着に関しては問題ない。はがれなかった部分は、ベッドを70℃に設定して熱さに耐えながら「ニトムズ テープはがしカッター」ではがした。なんとか取れたが、少しあとが残った。
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まぁ仕方ない。BuildTakはデアゴのマイ3Dプリンター「idbox!」や、Snapmakerにも同等品であるが使われているので素性はわかっている。定着はいいがはがしにくい。厚みがあるものははがしやすいので、PrusaSlicerのデフォルトでスカート部分が3層になっているのはありがたい。そもそもはがしやすさを意図しているのかもしれない。Prusa製品はよくできているとつくづく思う。


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残念なブラックフライデー [3Dプリンター]

11月末のブラックフライデーでは、3Dプリンター界隈も新製品の発表や既存品の安売りがあって結構賑わう。去年はいろいろ買い込んでしまったが、今年はいくつか大物があり買う買わないは別として大いに期待していた。が、色々残念な結果になってしまった。

●Prusa XL・・バカ高くて手が出ず

かれこれ2年前の同時期にPrusa MINIと同時に予告していた大型マシンPrusa XLの詳細と価格が発表された。CoreXYだけでなくZ軸のレベル調整そのものを不要にしたエクストルーダーや、ほぼ完璧なフィラメント切り替えシステムなど、新規開発の技術を盛り込んだスーパーマシンだ。価格も半完成品で$1,999〜$3,499とバカ高い。
発表前は、MK3Sが$749だからせいぜい$1,200程度のCoreXYマシンだろうと思っていたがいろいろな意味で予想を超えていた。機能は申し分ないがこの価格は想定外だ。20万円の個人輸入優遇額を軽く超えてしまって、満額の輸入消費税だけでなく無税だった関税も非課税にはならないかもしれない。今回は完全に見送りだ。

Snapmaker 10Wレーザーモジュール・・A150非対応
ブラックフライデー1か月くらい前から予告されていたが、いざ正式発表されると手持ちのA150には非対応だった。早期発注価格$399と安くはないが、8mm程度のMDFが切断できる能力は魅力だった。しかし非対応とは。
その後ユーザーが問い合わせたところによると、自動焦点のためのカメラ位置がA150では高さの上限があって不十分とのこと。言い換えれば、手動焦点なら使えなくはないとのことだった。しかし円安の昨今、無理して申し込む(納期は2022年2月以降?)必要もなく、様子見することにした。
それよりA150ユーザーを切って捨ててしまうSnapmaker社に腹立たしい。クラウドファンディングで出資する際、開始時間前にPCに向かい、争奪戦を勝ち抜いて入手したA150なのに、完全に過去製品として扱われるのは嘆かわしい。恩を忘れるようなSnapmaker社に未来はないと、誰も見ていないブログで怒りをぶちまけるしかない。

●マルチフィラメントシステムPalette3・・納期大幅遅れ
今年の8月に8色切替可能なPalette3 Proを早期申し込みしていた。11月もしくは12月早々には納品される予定だったが、世界的な物流の混乱から2か月以上遅れるとのことだった。納期は2022年2月くらいになりそうな気配だ。設置場所確保のためクローゼットの整理から始めたのに残念だ。

●BuildTak・・勘違いしてアリエクにコピー品を発注
PrusaのスムーズPEIシートは、気温が低くなると1層目の定着が不安定になり、PLAでも剥がれたり反ったりしやすくなる。去年の同時期は不慣れで懲りたことがある。囲いに入れて温度を安定させればよいが、現在の設置場所では囲いを置くスペースがまったくないし、中途半端な囲いを作りたくなかった。
そこでもっと強力に定着するBuildTakの購入を検討したが、一新したWEBサイトを見ると発送先はヨーロッパに限定しているようだった。世界的な物流の混乱で限定していると思い込み、アリエクにコピー品を発注してしまった。後日WEBサイト見ると、発送先は全世界が対象になっていた。先に見たのはWEBサイトの更新途上だったのか。早とちりで失敗してしまったが、随分安かったのでコピー品でも使えれば十分と思い込むことにした。

●防湿袋の空気漏れ
いつぞや購入したeSUNのフィラメント防湿袋だが、先日見たら空気が入って密閉性が失われていた。封入してからかれこれ3か月経つが、たしか1か月前にクローゼットを整理していたときはOKだったので、この1か月で抜けたことになる。そんなもんかと思いつつポンプで空気抜きしたが、見る間にもとに戻った。どうやら袋が傷んでしまったようだ。
しかたなく新品と交換した。1日経つが問題はなさそう。クローゼット整理時にぶつけるなどして小さなキズを作ってしまったのかもしれない。

それにしても今年はいろいろ残念なブラックフライデーだった。特にSnapmakerがだ。ユーザーをないがしろにする会社に未来などあろうはずがない。つくづく残念だ。

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