とりあえず完成!しかし... [真空管ラジオ]
先日来、スターのラジオキットを復刻製作しているが、とうとうできあがった。3つのブロック間は、本来は端子経由で接続することになっているが、今回は直付けした。
しかし、鳴らず。バリコンをまわすと、きゅるきゅると同調しているような音がかすかに聞こえるが、放送を受信するところまではいかない。もともと電波を受けにくい環境なので、長いアンテナ線を張らねばならないようだがやっていない。配線の確認も含めて、じっくり調整する必要がありそうだ。
とりあえず今日はここまで。
並三ラジオの部品を調達 [真空管ラジオ]
仕事のついでに秋葉によって、並三ラジオの部品を調達してきた。ついでと言うより、こちらの方がメインだったような。
買ってきたのは抵抗、コンデンサの他に真空管ソケットやトランスなどだ。
やはり出力トランスはなかった。しかし、電源トランスを代用するという裏技もあることを知っていたので、どの程度のものを用意すればよいかネットで調べておいた。100V-6.3V(0.5A)のヒーター用電源トランスを一次2次側をそのまま7kΩ:8Ωの出力トランスに置き換えできるらしい。Hi-Fiを目指すわけではないので、これで十分だ。トランス屋さんで約500円。安かった。
それから、真空管ソケット。30mm穴のベークのソケットなどどこにもない。ジャンクを探せばあるかもしれないが、さびかけたソケットは使いたくない。そこで、1mm厚の小さいアルミ板で補助版を作ることにした。なんと管理人は「シャーシーパンチ」なるものを持っているので、久しぶりに使ってみることにした。
そのほかにも、電源スイッチや端子類など、オリジナルとは違う仕様になるが妥協した。「完全復刻」を目指しているわけではないので、動けば十分だ(とは言いながら、少々心残り)。
このブログを書いていて、ラジオセンターの2Fに真空管ラジオのパーツやジャンクなど扱っている店があることを思い出した。行ってみればよかった。何かめぼしいものがあったかもしれない。これまた心残り。
スター教材のラジオキット [真空管ラジオ]
1ヵ月半近くこつこつと作ってきたスピーカーキットEBD-Sが完成してしまい、少し物足りなさを覚えている。製作が山を越えたころ、次は何をしようか考えていた。そこで引っ張り出したのが、これだ。
数十年前、管理人が中高生だったころ小遣いで買った真空管ラジオ(並三ラジオ)のキットだ。これをベースにいろんな回路を作ったりこわしたりして遊んでいた。数年前に実家を建て直したときに廃棄される運命だったが、コンパクトにまとまっていたので持ち帰っていた。一方、ハム音がひどくて放置したままの自作真空管アンプもあったのだが、そちらは捨ててしまった。今としては悔やまれる。
箱の中には雑多なものが入っている。このラジオには関係ないものも多数。このキットに関係あるものを出してみると、こんな感じだ。
筐体を構成する主要部品は全部ある。電源トランス、並四コイル、真空管(5M-K9, 6BA6, 6AR5)、バリコン類など問題なさそうだ。足りない部品は、
・スピーカー
・出力トランス
・真空管ソケット
・スイッチ、VR、ヒューズ
・抵抗、コンデンサ
などだ。それから取説の類も一切ない。つまり回路図もないのだが、こちらのサイトからいただいた回路図を元に、このキット用に回路を書き直してみた。
前述のパーツのなかで、出力トランスと真空管ソケットは入手が難しそうだ。真空管アンプ用の高価な出力トランスはあるが、並三ラジオに使うような「ちゃち」な出力トランスはもはや製造されていない。また、この教材の真空管ソケット受けには30mm程度の穴が開いている。そして直径だけは大きいベークライトのMT管7ピン用ソケットが使われていたような気がする。いまどきそんなものはあるのだろうか、探してみるしかない。