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帆船模型教室に参加 [帆船模型教室]

6月から、とある趣味団体が開催している帆船模型教室に参加している。受講者全員同じ帆船模型を10か月にわたって製作する。月1回の教室では、作成途上の模型を持参して修正や今後の製作についての個別アドバイスを受け、その後この先1か月分の作業注意点や各種技法を講義してもらう。

帆船模型そのものは市販のキットであり、割と詳しい組み立て説明書が付属しているが、細かいテクニックまでは記載されていない。教室では補足資料が用意されており、詳しい情報が満載されている。

管理人は7月分の作業がかなり遅れてしまい、8月頑張ったので9月には遅れを取り戻した状態で参加できる見込みだ。その過程をざっと示しておく。

これがキットだ。ウッディジョー社の「チャールズ・ヨット」で、船体は40cm程度でさほど大きくない。初心者向きのキットだ。主要部品はレーザーカットされた合板で、精度はかなり高い模様。
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6月分の主要作業は以下の通り。
キール(背骨に相当)にフレーム(あばら骨に相当)をはめ込み接着する。その後サイドフレームを脇から差し込むことで、キールとフレームの直角性が保たれる。よくできたキットだと感心。
製作着手前に、キールを挟み込んで固定できる船台(作業台)を製作するよう教室で指導されたので、部材を購入して作成した。キットの取説には書いてないノウハウの一つだ。
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7月分の主要作業は以下の通り。

外板(1.5mm厚、3.5mm幅)を水でふやかして、円筒形の曲げ治具(3Dプリンタで作ってみた)に巻き付けて曲げ癖をつける。それを木工用の瞬間接着剤で接着した。
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船首部分は円錐のような曲面になっているので、Z軸方向の曲げも必要になる。これは事前にスチームアイロンで曲げ癖をつけておく。さらに先を削って細くする必要もある。フレーム間はなだらかな曲面になるのが理想だが、うまくいかない。フレーム間にバルサ材などで詰め物(「フィラー」と言うらしい)をして曲面を削り出しておくという手法もあるようだが、サボったツケが出てしまったようだ。
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最後は隙間の形状にあうよう現場あわせで削り出し接着。なかなか手間のかかる工程だった。
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その後は全体をヤスリがけしてきれいな曲面になるようする。仕上がってみると、所々に隙間がある。いわゆる「ざる」になってしまった。最終的には木工用のパテで埋めるしかなさそうだ。

そして8月分の主要作業は以下の通り。
フレームの上に甲板の下張りを接着して、その上から甲板材(1mm厚、3.5mm幅)を貼り付ける。曲げ加工は不要なので外板より楽だ。しかし端をきれいに揃えるのは難しい。
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貼り終わったら、甲板の釘跡加工を行う。千枚通しがないのでコンパスの先で穴をあけ鉛筆で黒くする。
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この後は、ヤスリがけしてワトコオイルで塗装することになっている。8月分としては、この他に装飾系のパーツの色塗りと接着が残っているが、次回の教室にはなんとか間に合うだろう。

とにかく地道な作業の連続で根気が試される。帆船模型製作で必要なものは時間やお金よりも「根気」と言われるがその一端を垣間見た気がする。本当に根気が必要なのはこの先待っているロープワークらしいが。

管理人は技術的なセミナーの開発や講師も業務としている。毎回のアンケートに不満を書かれないようテキストや演習内容には細心の注意を払って作成し、メンテナンスも怠らない。用語の統一や、演習の目的や手順の明確化には特に注意している。

たまに受講者の立場でセミナーに出席することもあるが、荒ばかり目立って文句の一つも言いたくなることも少なくない。ついついあら探しをしてしまうようだ。本教室も例外ではなく、改善の余地が多く気になる。ただし、どんな講座でも改善点はあるものなので、四の五の言わず今製作している帆船模型をしっかり仕上げるべきだろう。単調な作業の連続で性格が悪くなったかもしれない。

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