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調整で四苦八苦 [週刊和時計をつくる]

やはり和時計は組み立てからが始まりのようだ。

先日完成したもののいくつか不具合が見つかった。

・時打ちが始まらない時が多い
・上下の天符切り替えが行われない
・時打ちの鐘が澄んだ音にならない

時打ちが始まらない理由がなかなか見つからなかった。「三つ枝金」が原因であることは分かったが、何が悪さしているか分からない。前後の各二の輪を手で回して状況を作ってみると、三つ枝金のつるくびを押しても懸かり金がうまく外れないときがあった。この状態に陥ると、つるくびが上がったままロックしてしまい、文字盤裏の「つく」で押し上げようとしても空振りになる。つまり時打ちは永遠に始まらないことになる。

懸かり金が外れやすいように角を削ると良いかも知れないが、リスクが大きくやりたくない。そこでこしき輪と懸かり金の角にグリスを塗ってみた。一応うまくいって手回しではほぼ100%動作するようになった。しかし実動作はどうなるか分からないのでまずは様子を見てみることに。なお、上下天符の切り替えは時打ちの動作で行っているので、時打ちが直れば切り替えも大丈夫だと思われる。

こんな風に全扉を外して中身が丸見えの状態で確認している。
P1040780.jpg

もう一つの不具合である鐘の音だが、調整用のキャップを太くすることで解消できた。手持ちの電気用の絶縁テープを巻いてみた。これはビニールテープのように経年劣化でべとついたりしないのが特徴だ。見た目はキレイではないが、澄んだ音で鳴るようになり一安心だ。

肝心の時計としての時間調整はこれからだが、いっそのこと定時法で運用したいと思っている。つまり昼夜問わず「一時」は2時間に設定したい。これはこれで簡単ではなさそうだが。

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