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各種文献を借りてきた [週刊和時計をつくる]

近隣にある図書館から和時計などの関連本を借りてきた。
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いままで多数のパートワークものを製作してきてハッキリ言えることがある。添付している冊子は「解説書としては最低」ということだ。Amazonのレビューで冊子だけを評価されていたら★1つに違いない。その中でもフェラーリ・ラジコンカーが最悪だったが、「和時計をつくる」も似たり寄ったりのようだ。デアゴスティーニは「分冊百科」を確立した出版社なのだが、非常に残念である。

冊子の中で時計の基本的な構造や和時計ならでは機構を、図を示して解説すべきだろう。製作すれば理解できるとでも思っているのかも知れないが大間違いだ。製作中は間違えないことだけに集中しているので、構造を考えている余裕などない。あらかじめ構造を知っておけば、製作において精度を要求される箇所や注意すべき箇所が分かろうというものだ。残念ながらそのような説明は皆無だ。

書籍にコストをかけたくないのだろう。詳しい図を示して解説するためには、それなりの筆者と精密な図を描けるCAD使いが必要だ。結局のところ、知識の低いライターに写真を並べた表面的な解説を書かせているだけに違いない。

今回借りた書籍では、それをある程度補うことができそうだ。
 ・和時計、塚田泰三郎著、東峰書院、1960年
   - 数少ない和時計専門の解説書
   - 歴史や構造が詳しく書いてあるが、古い表現が多く難熟語もあり読みづらい
 ・機械式時計大全、本間誠二監修、誠文堂新光社、2013年
   - 腕時計の技術解説と超高級品のカタログ
   - 時計の基本的な構造を理解できる
   - カタログには数百〜数千万円の品がゴロゴロ載っている
 ・完訳からくり図彙、村上和夫編訳、並木書房、2014年
   - 江戸時代の技術指南書「機功図彙」の訳本
   - 和時計だけでなくからくり人形も掲載
   - 現代語訳だけど図は当時のものなのでわかりやすくはない

デアゴスティーニは全巻揃えると10万を超えるものばかりだ。パートワークものといえども、書籍の方も価値あるものにしてもらいたいものだとつくづく思う。

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