SSブログ

P2PPのパージ関連オプションを試す [3Dプリンター]

IMG_3691.jpegP2PPには、パージを極力少なくするオプションがいくつかある。最終的に1つを試しうまく行ったのでメモを残しておく。

P2PP解説書類の後半に「Special Features」としてパージを減らす機能についての説明がある。大別すると以下の3種類あり、それぞれ特徴がある。

●Side Wiping
・ノズルを端に寄せ、色替え時のパージをそのまま垂れ流す
・Bed Side Purge、Stationary Side Wipeの2種類がある
・人手でパージをピンセットでつまんで捨てなければ、きれいな造形にならないと思う
・実用性があるか大いに疑問

●Big Brain 3Dメカニズム
・専用のアタッチメントを装着してパージを球状にして捨てる
・アタッチメントはBig Brain 3Dから購入できる($19.99〜$39.99、送料無料)
・もともとはMMU2向けのようだがP2PPでPaletteに対応した
・仕掛けは面白そうでパーツを購入してみたいが、MMU2同様に製作や設置での
 テクニックが要求されそう
・関連したコマンドが多数用意されている

●Tower Delta
・ワイプタワーは造形面に合わせて高さを増やしていくが、これを削減しようというもの
・色替え時はワイプタワーの高さまで降りていってパージを捨て、再び上昇して造形する
・PrusaSlicerの「プリント設定」「出力オプション」「個々のオブジェクトを完成さる」
 と同様の動作になる
・よってホットエンドやX軸のアームが接触しないよう、造形物とワイプタワーを適切に
 配置する必要がある
・基本のTower Deltaの方は、何を設定してもPURGETOWERDELTA値が不適切と
 エラーになってしまった
・結局、Tower DeltaのFull Purge Reductionで実施してみた
 - スカートがあると干渉するとかでエラーになる
 - よって冒頭の写真のようにいきなり本番プリントになる


IMG_3692.jpeg結果は良好で(写真左)、ごくわずかなパージタワーで造形できた。ただし、効果があるのは色変化が少なく高さ方向に同色が続くような場合だけだ。今まで試し印刷してきたモデルの中では、Mosaic社のロゴがこれに相当した。パージタワーの重さが3g(写真右)→2g(写真左)に減らせた。

ようやくPalette3 Proを完全攻略できた。本来はここから実用していくのだが、過去何度も書いたようにすぐにもプリントしたいものがない。現状では無駄が多すぎてその気になれないのだ。多色印刷の見本として3DBenchyなどあるが、このために原色系のフィラメントを開封する気にもならならない。とりあえずBig Brain 3Dメカニズムのパーツを購入して、到着したら再開しよう。そのときは原色系フィラメントをおろしていくつか作ってみたい。

<後日追記>
Big Brain 3Dメカニズムの資料を見られる機会があって、ちょっと覗き見したら「少なくも500回のパージテストをしろ」とあった。パージ量が大幅に減らせるのなら別だが、1ノズルでの色替えは最小限のパージは必要で、500回の試行錯誤に対する費用効果が低すぎる。500回に耐えられる根性もない。
結局Tower Deltaで十分だろう。配置に失敗して造形物を壊すことがあったしても、500回に比べたら僅かなものだ。

というわけでPalette3の多色印刷チャレンジはひとまず区切りとなった。

nice!(0)  コメント(0) 

Palette3のP2PPも攻略! [3Dプリンター]

IMG_3687.jpegIMG_3689.jpeg
Palette3のスライサーは、Mosaic社提供のCANVASを使うのがデフォルトとなっている。しかしコミュニティの作成した「P2PP: Palette2 Post Processor」を使えばPrusaSlicerを使うことも可能だ。Palette3による多色印刷でもPrusa MK3S+を使う以上PrusaSlicerを使うメリットは大きい。名称はP2PPだがPalette3にも対応している。

しかし例によってこれも手こずった。Palette3 Pro納品直後は、CANVASでなかなかうまく行かなったので、わらにもすがる思いでP2PPを試したのだが案の定ダメだった。CANVASで問題なく印刷できるようになってP2PPを再開した次第。今回もまた手こずったが、ようやく失敗なく印刷できるようなった。その設定方法などメモしておく。

●PrusaSlicerの基本設定
このページおよびこのPDF資料を参考に、PrusaSlicerの「プリント設定」「フィラメント設定」「プリンター設定」を行う。すべてPalette3専用の設定となるため、ユーザープリセットとして保存しておく。

●PrusaSlicerGコード設定
一番わかりづらいのが、「プリンター設定」「カスタムGコード」の「Gコードの最初」に付け加える設定だ。「;P2PP」で始まり、各種設定値を書く。その中でも注意すべき項目を以下に記載しておく。

;P2PP SPLICEOFFSET=40
最初のスプライスに追加する量。全体がこの設定値だけシフトするので、パージ内での色変換する位置を設定できる。CANVASのTransition Positionに近い概念だが、こちらは%ではなくmm。どこかの資料に%と書いてあったが大間違い。資料にある通り、40mmくらいが妥当だった。
;P2PP MINSTARTSPLICE=130
130でないとなぜかWarningが出る。
;P2PP MINSPLICE=90
パージ量を指定するわけではなく、何に使っているのか不明。混色したとき、この値を変化しても効果はなかった。
;P2PP EXTRAENDFILAMENT=100
最後に追加する量なので、そんなに多くはいらない。

●パージ量の設定
CANVASのTransution Lengthに相当するのがPrusaSlicerの「パージ体積」。CANVAS同様にマトリクスで設定もできる。この値はPrusaのMMU2向きの値なので「アンロード済」「ロード完了」と2つの値があるが、合計値が使われる。
単位はmm3なので、長さに2.4(直径1.75mmの円の面積)をかけた値になる。CANVASのデフォルト値105mmの場合は、約250mm3になる。よってこれを半分にして125、125で設定している。
CANVAS同様に、白などの薄い色に変化する時は、この量を増やせばいい。設定値を「高度な設定を表示」でマトリクス表示するとわかりやすい。

●P2PPの実行許可と動作
P2PPはアプリケーションなので、ファイル解凍後アプリケーションフォルダにコピーしておく。とりあえず起動すると認証がないとかの警告が出るので、一旦終了してMac OSの「システム環境設定」「セキュリティーとプライバシー」で実行許可を与えておく。
PrusaSlicerでスライス後、Gコードのエクスポート時にP2PPが起動して生成されたGコードに細工をする。加工したGコードは、WifiでPalette3に転送される。このとき生成されたmcfxファイル名に日本語などが入っていると、ホストが応答しないなどの不可解なエラーになるので要注意。

●Palette3側の設定
初回実行時、新規のプリンター設定が作成される。このときのHM値は98が設定されるがこの値では全くダメだった。管理人の場合は103で始めたら良好な結果になった。同じモデルでHM値と生成されたPing値を並べると以下のようになった。
・HM=98 Ping: 107台・・混色
・HM=100 Ping: 105台・・混色
・HM=103 Ping: 101台・・成功
Ping値が100に近くなるよう初期のHM値を設定して詰めていけば良い。手間取った理由はこれを理解していなかったからだ。Mosaic社の資料にも、こんな単純なことが書いてない。実に不親切だ。当たり前過ぎて記載漏れすることは良くあることだが、管理人のようにこれに気づくまでに2か月弱も要してしまう鈍い人間もいるのだ。

Palette3 Proの納品から2か月弱。失敗やパージタワーなどで浪費したフィラメントは合計1kgくらいはあるだろうか。その程度で使いこなせるようになったので良い方かもしれない。さてこれから何を作ろうか思いつかない。手持ちのフィラメントは多色印刷に向いたような原色系が少ないし、本体の数倍に及ぶパージタワー、つまりゴミを作るPalette3の方式にすでに限界を感じている。これを活かせる造形物はなんだろうか思い悩まねばならない日々が続きそうだ。


nice!(0)  コメント(0) 

Palette3の動作モードとPing/Pong [3Dプリンター]

IMG_3669.jpeg
先日ようやく攻略できたPalette3 Proだが、いくつか概念が理解できずそれが原因で遠回りしていた気もする。Mosaic社のサイトにはこれらについて説明しているページもあるが、表面的だったり、Palette2など旧製品の説明が混ざっていたりと不十分かつ不正確だった。忘備録も兼ねてここに記載しておく。

●動作モード
コネクテッドモードとアクセサリモードが存在する。表面的な機能の違いは以下の通り。
・コネクテッドモード
 - Palette3からUSBケーブルを通じてプリンタにGコードを送出する
 - CANVASでの生成ファイルは1種類で、Palette3に送るだけでいい
 - フィラメントをプリンタにロードしたらPalette3側で印刷を開始する
 - 手軽に使える
・アクセサリモード
 - Palette3とプリンタが独立して動作する
 - CANVASで生成したmafxファイルはPalette3で、Gコードはプリンタで実行する
 - Palette3側でフィラメントが準備できたら、プリンタを操作して印刷を開始する
 - 若干手間がかかる

●Ping
フィラメント消費側のフィードバック。Palette3からプリンタを経由したループになっている。
基本的にPalette3は(初代Palette、Palette2でも)、CANVASで生成されるファイルを元にフィラメントを生成する。一方プリンタは供給されたフィラメントをGコードにしたがって消費していく。両者は非同期の関係にあり、処理が進むとズレが累積していく可能性がある。そこでフィードバックを形成するのがPingだ。

Palette3は出力チューブの端部分にロータリエンコーダがあり、これで実際のフィラメント消費量を計測している。一方Gコードにはフィラメント消費量の計測点を示す特殊なコードが埋め込んであり、このコードをプリンタが実行するとPalette3側でこれを検知してフィラメント消費量の想定と現実の差異を見出す。これは今後のフィラメント生成に反映される。
その特殊なコードでのプリンタの挙動は、
・13秒停止
・20mm印刷
・7秒停止
となっていて、Palette3のロータリエンコーダでこれを検出する。この手法は初代Paletteからある方法であり、Palette2およびPalette3の「アクセサリモード」ではこのように動作する。一方「コネクテッドモード」では、Palette3側からGコードを送出するので、プリンタの挙動を見ることなく送出データを用意した時点でPingを検出できる。よってこのモードでは停止などの動作はしない。

一見かしこいコネクテッドモードだが、Gコードを送出した時点ではまだプリンタの動作は完了していない。つまりロータリエンコーダでの計測値は少なめに出るはずである。この差をどのように吸収しているのか不明だが、心なしか精度を欠いているようだ。つまりアクセサリモードの方が精度が高いのではないか。

●Pong
フィラメント生成側のフィードバック。Palette3内でループを形成している。
Gコードから想定されるフィラメント必要量と、実際に生成した量を比較している。生成量はPalette3内の「バッファ」部分にある2か所のスイッチのタイミングによって算出しているとのこと。これに関してはさらなる詳細は不明。


Ping/Pongに関しては、こちらのページを読んでもさっぱりわからなかった。何となく分かる程度でもどかしかったが、こちらこちらのページでようやく理解できた。この2ページは初代Palette時代の説明文のようだが詳細に書かれておりその理念がわかる。ただしPingとPongにより検出した差異をどのようにフィラメント生成に関与しているか詳細は不明。これ以上はMosaic社の内部情報になるのかもしれない。

なお冒頭の写真は、完成した直後にノズルが煙突部分を押し付けて溶かしてしまったもの。CANVASが生成するGコードでは、プリント終了時の挙動が遅かったので、PrusaSlicerでの設定をそのままコピーしたのが失敗だった。Z軸を0に戻してしまいそのまま造形物に激突してしまった。完全に確認不足だった。

nice!(0)  コメント(0) 

Palette3 Pro攻略! [3Dプリンター]

IMG_3668.jpeg
納品から1か月半近く要してPalette3 Proで所望のブリントができるようになった。長いトンネルをようやく抜けた気分だ。先日の記事ではフィラメントの違いで成否が決まるようなことを書いたがそうではなかった。

主にやったことは以下の2点。
・出力チューブを添付品最短の57cmにした
・Palette3とは独立して動作するアクセサリモードで実施
改めてPalette3 ProとPrusa MK3S+での組み合わせの設定を以下に記載しておく。

<前提>
・スライサ:CANVAS
・出力チューブ長:57cm
・アクセサリモード

<造形物の大きさ>
・結論:消費フィラメント1.4m以下の造形物はプリントできない
・本体80cm、出力チューブ57cmの合計約1.4m以下のものは、チューブから
 出てこないのでプリント不可
・最初は小さいものでテストしたくなるので要注意

<Palatte3側のプリンタ設定>
●Loading Offset
・結論:MK3Sのデフォルト値(95mm)をそのまま使う
・エクストルーダーのギアからノズルまでの長さであり、入り口からではない
・ここで設定した長さだけPalette3本体から引き出したらプリント開始できる
・残り15mmあたりからプリント開始可能になるが、それ以前だと「Next」が
 押せず開始できない
・この値は生成するフィラメントの長さに影響を与えない

●プリンタへのフィラメントロード
・結論:自動ロードは使わず、エクストルーダーを回して95mmだけ送り出す
・Prusaの自動ローディングでは95mm以上費やしてしまう
・これにより色替えのタイミングが前倒しになって、初回色替えで失敗することもある
・ノズル内に前回の別の色があった場合、ロード時に繰り返しパージすると、
 色替えタイミングが早くなり確実に失敗する
・その際は、最初に使う色で予めノズル内を「洗って」おく
・Palette3が出力したフィラメントに余分は一切なく、ノズルの先に到達した時点が
 始まり

●HM(Historical Modifier)
・結論:デフォルト設定の98%はNG、100%とする
・この値が低いと色替えが早くなり、デフォルト値では初回ギリギリ、2回目以降では
 混色してしまった
・100%始まりにしておくと、ping値は99%台もしくは100%台で推移する 

●出力チューブ長(Outgoing Tube Length)
・結論:57cmチューブを使用し、設定値も57cmとする
・110cmチューブだと設置自由度が増すが、誤差が多くなるようで今までの失敗は
 これが主な原因だった模様、最短の57cmを使うべき
・デフォルト設定値の57cmだとわずかにエクストルーダーギアに足りず、
 ローディング時にチューブから引き出すことになる
・このとき出力長を計測するエンコーダーが回転するが、フィラメント消費量を
 正確に計測するためにはむしろ回転したほうがいい
・以前は長めの+2cmの設定をしていたがロード時にわずかだがエンコーダーが
 回転しない長さが存在し、消費量の計測が不正確になると思われる

<CANVASの設定>
●スプライシングチューニング
・結論:硬めは「4, 4, 4」、柔らかめは「2、2、2」
・デフォルトの「0、0、0」では接合部分のはがれや細ってしまう症状が発生した
Palette3本体で実施するチューニングで「-1, 0, 1」に設定したら良好だったが
 本番ではがれが起きてしまった
・どこかに「とりあえず4, 4, 4で試せ」とあり、その通りにやったら良好だった
・PolyTerraは柔らかめなので
「2、2、2」に設定

●その他の設定
・結論:デフォルトのままとする
transition(デフォルト30%)を増やすと(例えば40%など)、色替えの位置を
 後ろにずらせるが
上記をやっておけば位置関係で困ることはない

IMG_3670.jpeg糸引きが凄まじく配色も良くないが、これでも成功である。混色は一切ない。が、喫水線あたりから甲板の黒が色移りして赤が濁ってしまった。赤に遷移する時はパージ量を多めにしたのだが足りなかったようだ。なお糸引きはフィラメントの質とそれに見合う温度設定が不十分だったことが原因。もう10度ほど温度を下げれば少しはマシになったはずだ。

冒頭の写真のように相変わらずパージタワーの量、つまりゴミが大量に出る。パージ量を多めにした分、以前失敗したときより更に多くなっている。ここまで手間ひまをかける価値があるのか疑問にさえ思えてきた。Palette3 Proを攻略できたと満足感に浸るしかない。


nice!(0)  コメント(0) 

3色印刷一応成功 [3Dプリンター]

どうやらフィラメントの違いにより多色印刷の成否が分かれるようだが、理由がさっぱりわからない。Palette3のサポートサイトでは、必要に応じてエクストルーダーのキャリブレーションする価値があるとのことで、その方法を別サイトだが紹介していた。試しに激安PLAとPolyTerraで比べてみたが、両者に差はなくどちらも設定値通りに吐出していた。

埒が明かないので激安PLAで少し規模の大きいサンプルを試してみた。設定は以前の本ブログ掲載通りだ。一応うまく行った。
IMG_3660.jpeg
IMG_3662.jpeg
IMG_3663.jpeg

一応というのは、白部分に若干の「色移り」があるから。よく見ると上部の白にうっすら赤が混ざっている。本ブログでは色を間違えているのを「混色」と表現しているが、これではない。色の切り替えは最後の層まで完璧だった。色替え後ノズル内の前色をパージタワーに吐出するのだが、量が不十分だったようだ。

濃い色間なら多少残っても目立たないが、白に色替えする場合は、この吐出量を多めに設定すべきだった。CANVASには色替えをマトリクスで表現して、from、toの組み合わせで個々の吐出量を設定できる。今回はデフォルト値(たしか105mm)なので、白方向(この場合は赤→白)を多めの110mmとか115mmに設定すれば色移りは軽減できたはずである。よく見ると青→白も同様に色移りしていたが、この組み合わせはよく言われるように目立たない。少し青が混ざることで逆に白が引き立つこともあるようだ。

Palette3の動作としては成功とみなせる。しかし本体18gに対し、パージタワーが51g。相変わらずゴミの量は多い。そしてこの程度でも5時間40分も要した。CANVASでは確か3時間少々と表示されたのに随分開きがある。

今更だけど多色で作りたい明確なものがあるわけではない。面白そうだからと買ってしまったが今後どうするか思案しどころだ。PolyTerraでの失敗の原因くらいは究明しようと思うが、その先何を作るべきか、混色よりもそちらの方が大問題な気もする。

nice!(0)  コメント(0) 

Palette3 Proもはやお手上げか? [3Dプリンター]

設定がうまく行き本格的なプリントに着手した矢先、いきなり失敗した。

いつもの3DBenchyを、最初は2色から挑戦した。3DBenchyには多色印刷向けにパーツ分割されたデータも有り、さらに2色向けのデータもある。
スクリーンショット 2022-04-24 11.28.35.png品のいい色合いを選択して(手持ちのPolyTerra3色から選んだだけだが)プリント。ツールの想定は3時間少々のはずだが実際は5時間以上かかって、またもやゴミを作ってしまった。
IMG_3642.jpeg
IMG_3643.jpegこの通り混色がひどい。よく見ると甲板のあたりですでに混色している。後ろにあるのは色替えのときに生成されるパージタワー。ゴミ捨て場だ。持つとずっしり重い。重さを測ると、お船が12gに対しパージタワーは62g。お船5艘分だ。
苦労して設定値を見出したのにゴミばかり作っていくことに嫌気が差してしまった。もうヤダ。うまく行ったらPrusaのMMU2を超える6色以上で3DBenchyをプリントしようと思ったが、夢のまた夢だ。

後日気を取り直してリファレンスにしているモデルで試したがやはりダメ。アクセサリモードなるものも試したが、これもダメ。PolyTerraが全滅に近いが、フィラメントの差は一体何に影響するのかさっぱりわからない。まして対策もさっぱりだ。

FacebookやTwitterを見るに、Prusa MK3SとPalette3の組み合わせでうまく行っている人もいる。極意はどこにあるのだろう。今度フォーラムで聞いてみるか。全部英語だけどGoogle翻訳は賢いのでなんとかなるだろう。

nice!(0)  コメント(0) 

Prusa MK3S + Palette3/Pro設定方法 [3Dプリンター]

IMG_3627.jpg

Original Prusa MK3S(MK3S+含む)とPalette3(Pro含む)の相性はいいはずだが、余計な苦労をしてしまった。同じ目に合わないためにも忘備録として書いておく。ただし思い込みなどあるため、正確さは保証しない。

<前提>
・スライサ:CANVAS
・出力チューブ長:110cm
・コネクテッドモード

<造形物の大きさ>
・結論:消費フィラメント2m以下の造形物はプリントできない
・本体80cm、出力チューブ110cmの合計約2m以下のものは、チューブから
 出てこないのでプリント不可
・最初は小さいものでテストしたくなるので要注意

<Palatte3側のプリンタ設定>
●Loading Offset
・結論:MK3Sのデフォルト値(95mm)をそのまま使う
・エクストルーダーのギアからノズルまでの長さであり、入り口からではない
・ここで設定した長さだけPalette3本体から引き出したらプリント開始できる
・残り15mmあたりからプリント開始可能になるが、それ以前だと「Next」が
 押せず開始できない
・この値は生成したフィラメントの長さに影響を与えない

●プリンタへのフィラメントロード
・結論:自動ロードは使わず、エクストルーダーを回して95mmだけ送り出す
・Prusaの自動ローディングでは95mm以上費やしてしまう
・これにより色替えのタイミングが前倒しになって、初回色替えで失敗することもある
・ノズル内に前回の別の色があった場合、ロード時に繰り返しパージすると、
 色替えタイミングが早くなり確実に失敗する

●HM(Historical Modifier)
・結論:デフォルト設定の98%はNG、100%(もしくは101%)とする
・この値が低いと色替えが早くなり、デフォルト値では初回ギリギリ、2回目以降では
 混色してしまった
・100%始まりにしておくと、ping値は99%台もしくは100%台で推移する 

●出力チューブ長(Outgoing Tube Length)
・結論:110cmチューブの場合、+2の112cmと設定
・デフォルト設定値の110cmだとわずかにエクストルーダーギアに足りない
・ローディング時にチューブから引き出すことも可能だが、出力長を計測するエンコー
 ダーが不用意に回転する
・これは問題ではないかもしれないが計測に影響するかもしれないので、長めに出して
 おいたほうが安心できる

<CANVASの設定>
●スプライシングチューニング
・結論:まずは「4, 4, 4」で試す
・たまに接合部分のはがれや細ってしまう症状が発生
Palette3本体で実施するチューニングで「-1, 0, 1」に設定したら良好だったが
 本番ではがれが起きてしまった
チューニングでは1回の確認で80cmほど消費するのであまり繰り返したくはない
・とこかに「とりあえず4, 4, 4で試せ」とあり、その通りにやったら良好だったので
 以後その値を使っている

●その他の設定
・結論:デフォルトのままとする
transition(デフォルト30%)を増やすと(例えば40%など)、色替えの位置を
 後ろにずらせるが
上記をやっておけば位置関係で困ることはない

★記事先頭の写真は、失敗したフィラメントで作成したものでPalette3は使っていない。1回失敗すると約2mのフィラメントが使うことなく無駄になることも追加しておく。

<後日追記>
★結局この設定でも失敗した。もはやお手上げか。詳細は後ほど。
<さらに後日追記>
その後ようやく安定して多色できるようになった。その設定はこちらのページに記載した。


nice!(0)  コメント(0) 

Palette3 Proようやく納品するも、その後大苦戦 [3Dプリンター]

2021年8月末に早期発注したMosaic社の多色印刷アダプタ「Palette3 Pro」がようやく納品された。納期予定が2021年11月から2022年1月末に遅れるとは連絡あったものの、その後ナシのつぶてだったが、前触れなく(追跡コードなどの発送連絡なく)、3月末に突然納品された。輸入消費税は国内配送業者に直接払ったので、FedExなどのように立て替え手数料(1,000円)取られなくて済んだ。しかし送料も課税対象になってたみたいで、若干安くなった程度か。

ともあれセッティングして試しプリントする。最初はMosaic社のロゴのキーチェーンだ。
IMG_3579.jpeg
IMG_3585.jpeg
この通りうまく行った。スライスはMosaic社提供のWEBツール「CANVAS」を使い、プリンタはPrusa MK3Sを指定。設定値はデフォルトのままだ。

幸先いいので別のモデルをプリントしたのだが、そこからが泥沼だった。悪あがきの内容をリストアップすると、
・PrusaSlicerのポスト処理環境「P2PP」を試す
・本体のバージョンを1つ戻す
・サポートページをGoogle翻訳を使いはじから読む
・フォーラムのそれらしいところを、やはりGoogle翻訳で読む
・各種設定値を変更しては試しまくる
・フィラメントを替えてみる
・etc、etc
数え切れない。3週間ほどもがき苦しんだ。症状は単純で、
・色替えのタイミングが合わず混色
・フィラメントの接合が弱く、途中で切れたりエクストルーダーで空回りする

その結果、こんな有様になった。
IMG_3599.jpeg
IMG_3625.jpegゴミの山だ。死屍累々とはこのことか。

紆余曲折を経て、ようやくうまく行った。その設定内容は別の記事で書くとして、こんな感じでプリントしている。
IMG_3621.jpeg
IMG_3624.jpeg右側のモデルは、よくよく見ると頂点部分が汚い。白に色替えしたとき、前の色を十分に捨てきれておらず混ざったままプリントしてしまったようだ。淡い色に変化する時は、CANVAS側で捨て量を多めに設定できるので、これを実施すれば解消するはず。もとより頂点が多いモデルはPalette3には非常に不向きなので、あえて多色印刷すべきではない。捨て量の比率が圧倒的多くなってしまうからだ。

ともあれうまく行ったので本格的にプリントしてみることにする。

nice!(0)  コメント(0) 

激安DSソフトを買い漁る [GAME]

管理人には、興味を持つとついつい収集したくなる性癖がある。先日購入したDSi LLだが、色々悶着あった割には気に入っており追加でソフトが欲しくなった。いつの間にか全部で10本も買ってしまった。ただし合計で3,200円程度なので後ろめたさはない。

IMG_3595.jpg


内訳は以下の通りだ。
・レイトン教授:2本
・RPG:3本
・マリオカート:1本
・お稽古もの:4本

購入先はブックオフが7本、フリマサイトが3本だ。結果的にフリマサイトは割高で質も安定しなかった。後に接点を拭いて安定したが起動が不安定なものあった。その点、ブックオフは怪しいものは皆無で、さらにオンライン注文品を店頭で受け取ると送料がかからない。定期的にクーポンがあるなど、総じて安上がりだった。
今回百人一首、美文字、絵心など、およそ管理人の興味から程遠いものまで買った。大人の嗜みを数100円でできるのは悪くないと思ったからだ。

今となっては機能的に見劣りするDS系だが、タッチペンが使えるのはスマホやSwitchなどに比べ優位点ではあった。静電容量方式でもタッチペンは可能だが、Apple Pencilのように電源が必要となる。DS系の抵抗膜方式ならタッチペンは電源いらずだ。なので美文字のようにペンを付属させることもコスト的に可能だった。

DSはタッチペンを使った大人向けのソフトが充実していたが、今後スマホやSwitchで同様のアプリが出ることは期待薄だ。一つのジャンルを形成していたのに残念だ。ただのパズルが「前頭葉の活性化」などの文言をつけただけで学術的な裏付けを匂わせている脳トレしか残っていないのも残念ではある。

nice!(0)  コメント(0) 

今更ながらNintendo DSi LLとソフトを購入 [GAME]

Nintendo Switchでダレながらもエクササイズをこなしている日々だが、何を血迷ったかNintendo DSi LLの中古品をフリマサイトで購入した。

15〜6年前DSを購入しその後DS Liteに乗り換えたが、ここ6〜7年は触ってもいなかった。しかしここ半年くらい漢字練習のソフト「意味までわかる大人の熟語練習」で日々漢字練習に励んでいる。新古品を格安で買ったものだが少しやっただけで放置していた。突如思い出してやり始めたら日課になってしまった。読めても書けない漢字が多くなってしまったが、少しは思い出してきた気がする。IMG_3528.jpg

DS Liteはコンパクトで可搬性はいいのだが、昨今のスマホやSwitchに比べると画面が小さい。貧相に見えるだけでなく操作もしづらく感じている(小さい字が読みにくくなっているのが最大の原因だが)。そこで大画面のDSi LLを物色したらたまたま出物があったので速攻でポチった次第。

IMG_3524.jpgIMG_3526.jpg

結果的に物は良かった。大画面はやはり見やすい。解像度は同じなのでぼやけた画面ではあるが10年以上も前の製品なので仕方ない。当時はこれで十分だったのだろう。

「結果的に」と但し書きがついているのは、発送や納品後いろいとあったから。列挙してみると以下の通り。
・その他の商品とまとめて発送したいのか、期限ギリギリの落札7日後に発送
・郵便局へ金曜日に持ち込んだのに翌週火曜発送と連絡
・本当に火曜発送か問いただすと「郵便局員がそう言った」と何も疑いも持たず返答
・実際は火曜に到着
・メルカリ便など用いず定形外で送ったため送料は結果的に高くなっている
・梱包はあってないようなもので、元箱をレジ袋にくるんだだけ
・ベトベトに劣化したカバーを外すことなく、画面の汚れなど拭き取りもしない
とまぁ、最低最悪な出品者だった。雑なだけでなく頭も悪そうだ。

ベトベトカバーはすぐに捨て去り、固く絞った雑巾で丁寧に拭いたらかなりきれいになった。表面の光沢も見違えるよう。目立つ傷も皆無だ。充電や電源投入も問題なく、いくつかのソフトで動作確認して問題なかった。

気を良くしてフル充電して本格的に使いだしたら、何やら電源が落ちる。電源ボタンに誤って触ってしまったようでもない。これはまずい。DS系の電源が落ちる原因に、
・ヒンジ内のフレキシブル基板が断線
・バッテリーの電源端子の接触不良
が考えられるらしい。そこで開閉を繰り返したり振動を与えてみた。どうやら振動が原因らしいので電池蓋を外し、電源端子をIPAを染み込ませた綿棒でこすってみた。その後動作確認したら電源は落ちなくなった。蓋の開閉や衝撃を与えてみても落ちない。アクション系のゲーム2種類を1シーンだけやってみたが問題ない。一安心だ。
前述のように、ちょっとおつむが足りない出品者相手に返品・返金の交渉をするのはしたくなかったがその心配はなさそうだ。

気を良くしていくつかのDSソフトをブックオフで買ってきた。クーポン類を使ったので、
・レイトン教授 魔神の笛:428円
・レイトン教授 時間旅行:197円
・もっとえいご漬け:10円
で買えた。激安だ。この他にもメルカリで2本ほどRPGとお稽古ものを調達。おかしな出品者でないことを願いつつ納品待ちの状態だ。
IMG_3527.jpg

画面の鮮明さでは見劣りするが、十分に通用するソフトを激安で楽しめるのはありがたい。数年後にNintendo Switchに代わる機種が出たら、Switchのソフトも激安で流通するのかもしれない。今からその時が待ち遠しい。

nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。